木造軸組工法における「壁量計算・N値金物計算・風力用見附面積求積・基礎構造計算(スラブ/基礎梁)」統合WEBアプリケーション実務ガイド
本ツールは、基本作図や壁量・4分割法等の判定試算を完全無料でご利用いただけます。Stripe決済による有料サブスクリプション契約が必要な機能は以下の項目です。
| 機能項目 | 🟢 無料プランで出来ること | ⭐ 課金後(有料プラン)にできること |
|---|---|---|
| 壁量計算(地震力・風圧力) | リアルタイム自動計算・充足率判定 | 無料の全機能を含む |
| 仕様入力による必要壁量自動算出 | 表計算ツール(多機能版ver1.2.1)準拠の自動算定・転記 | 無料の全機能を含む |
| 四分割法(壁配置バランス) | 側端部充足率・壁率比のOK/NGリアルタイム判定 | 無料の全機能を含む |
| 柱頭柱脚 N値計算 | 柱ごとの概略金物判定・OK/NGのリアルタイム目視確認 | 柱N値詳細算定根拠・手動金物選定・ボロノイ支配面積図の閲覧出力 |
| 🏗️ 基礎構造計算 | 🔒 ご利用不可(案内モーダル表示) | 基礎スラブ・基礎梁の断面検定、人通口補強筋、NMQ応力図解析の全機能 |
| CADインポート & 3D表示 | DXF図面のレイヤー割当インポート & 空間3Dプレビュー | 無料の全機能を含む |
| プロジェクトデータの保存 | ローカルJSON形式での安全な保存 & 読込復元 | 無料の全機能を含む |
| 帳票印刷・CAD出力 | 画面上での計算結果・判定の確認 | 確認申請用A4完成版壁量計算書の一括印刷・PDFダウンロード、各種DXF出力 |
本プログラムを起動すると、初回に「免責事項および利用条件」の同意モーダルが表示されます。
本ツールはセキュリティ保護およびデータ破損防止のため、同じアカウントで複数の端末(またはブラウザ)から同時に利用することはできません。
別の端末からログインが行われた場合、先の端末は自動的に強制ログアウトされ、保存前の作業データは失われます。必ず「1人1アカウント」でご契約・ご利用ください。
本ツールは、1つのDXFファイルから通り芯、柱、屋根、背景レイヤーを柔軟に割り当てて読み込みます。Jw_cad、AutoCAD、DRA-CAD、ARCHITREND ZERO、Vectorworks 等の主要CADソフトのレイヤー名に関わらず、読み込み時に起動する「4ステップ・レイヤー割当ウィザード」で各階層役割を選択・割り当てて読み込んでください。
| 役割分類 | DXF読み込み時ウィザードでの選択指定 | 取り込みと動作仕様 |
|---|---|---|
| 通り芯 (軸線・文字) | 通り芯レイヤー (Grid Layer) |
直線を「通り芯座標」、文字を「通り芯名(X1, Y1等)」として解析しマスター通り芯(105mm/120mmダブル壁偏芯通り芯含む)を自動構築します。 |
| 1階柱 / 2階柱 | 1階柱レイヤー / 2階柱レイヤー (COL Layer) |
点・円・四角枠の中心を1階/2階の「柱」として通り芯交点へ自動吸着配置します。柱データは計算の基本要素として常時表示されます。 |
| 寸法線・寸法値 | 寸法レイヤー (Dimension Layer) |
寸法値(1820, 910等)を背景下絵として取り込みます。※寸法値を背景に表示させたい場合は、CAD段階で寸法レイヤを作成し、ここに寸法レイヤーを指定してください。 |
| 1階/2階 屋根 | 1階屋根レイヤー / 2階屋根レイヤー (Roof Layer) |
屋根形状(軒の出ライン等)の下絵ガイド線分として取り込まれ、1階屋根/2階屋根モード選択時に自動連動して画面上に表示されます。 |
| 1階/2階 背景 | 1階背景レイヤー / 2階背景レイヤー (Background Layer) |
間取り・壁・建具などを下絵(背景)として取り込みます。画面表示のON/OFFは中央パネル上部の「🗂 レイヤ設定」で自由に制御可能です。 |
POINT)LWPOLYLINE / POLYLINE の4頂点矩形)LINE / ✕表記)CIRCLE の中心座標)左パネル「2. 建物荷重仕様 (屋根・天井・外壁・太陽光)」および「⚙️ 計算モード」では、建物の仕様・用途・耐震等級を設定することで、公益財団法人 日本住宅・木材技術センター配布の「令和7年施行・表計算ツール(多機能版 ver1.2.1)」に完全準拠した単位必要壁量(1階 $c_{q1}$, 2階 $c_{q2}$)がリアルタイムに自動算定され、入力スロットへ自動転記されます。
必ずリンク先からファイルをダウンロードし、表計算ツールで算出された必要壁量と、本ツール上で表示されている必要壁量が整合していることを必ずご確認ください。
本ツールは建物仕様(階高・屋根仕様・外壁仕様・太陽光発電の有無・建築用途・耐震等級など)から単位必要壁量を自動算出・自動転記しますが、確認申請審査や実務上の設計責任を担保するため、設計者自身の手で日本住宅・木材技術センター公式の「表計算ツール(多機能版 ver1.2.1)」をダウンロードの上、算出結果が完全に一致していることを必ず照合・検算してください。
| 設定・入力項目 | 初期値 / 選択肢 | 解説および表計算ツール連動への影響 |
|---|---|---|
| 建築用途 | 住宅・共同住宅 / 事務所・店舗 (非住宅) | 積載荷重(住宅: 600 N/㎡、事務所: 800 N/㎡)を自動切り替えし、非住宅建築物の割増荷重を即座に反映します。 |
| 耐震等級・基準 | 基準法・等級1 (1.0倍) / 等級2 (1.25倍) / 等級3 (1.50倍) | 要求される耐震性能に応じて、表計算ツールに規定された割増倍率を自動乗算して必要壁量を算出します。 |
| 屋根材仕様 | 金属板ぶき (500) / スレート (740) / 瓦屋根 (990 N/㎡) | 屋根の勾配および軒の出割増係数($Z_2$)を自動考慮し、屋根自重荷重を正確に積算します。 |
| 太陽光発電設備 | なし (0) / あり (200 N/㎡) | 屋根面の太陽光パネル設置の有無を指定し、屋根荷重に $200 \times Z_2\text{ N/㎡}$ を自動算入します。 |
| 外壁仕様 | サイディング (600) / モルタル (890) / 土塗り (1000) / 下見板 (350 N/㎡) | 外壁の仕上げ仕様および開口率(9%)補正、内壁(せっこうボード)荷重を階高に応じて積算します。 |
| 断熱材仕様 | 天井断熱 (100mm) / 外壁断熱 (70mm) | 断熱仕様に応じた自重を天井荷重・外壁荷重に自動積算します。 |
| ⚡ 自動算定チェック | ON (初期値: 有効) / OFF (手動) | ONの場合、上記仕様や階高・床面積の変更に伴い単位必要壁量を自動再計算して転記します。OFFにするかスロットを手動編集することで、設計者独自の数値を指定することも可能です。 |
| 設定項目 | 初期標準値 | 実務上の設計留意点 |
|---|---|---|
| 軸組工法 階高 (1階 / 2階) | 2.70 m (2700mm) | 土台天端〜胴差し天端、または胴差し天端〜軒桁天端までの階高です。吹き抜け等の長大柱の場合は、有効細長比が150以下となるよう柱寸法(120角や150角)を検討してください。 |
| 柱断面寸法 (柱径) | 105 mm (3.5寸角) | 通し柱・管柱の標準寸法です。一般住宅の初期値は 105mm ですが、4寸角(120mm)仕様や大断面柱の場合は適宜変更してください。 |
| 操作種別 | Windows(物理マウス) | Mac(Trackpad / マウス) | 画面上での動作 |
|---|---|---|---|
| 選択・入力・配置 | 左ボタン クリック | 1本指 タップ / クリック | 柱・壁・要素の配置、ラジオボタン選択、モーダル選択。 |
| 画面の移動(パン) | 右ボタン ホールド + ドラッグ | 2本指スワイプ / 右ドラッグ | キャンバス全体を前後左右にスムーズに移動(パンニング)します。 |
| 拡大・縮小(ズーム) | マウスホイール 回転 | 2本指ピンチイン / ピンチアウト | カーソル位置を中心として無段階拡大・縮小します。 |
キャンバス上部のヘッダー右側にある 「🔍 全体表示」 ボタンを押すと、読み込まれた全通り芯(グリッド)および建物全体が、キャンバスの中央に100%ピッタリ一発で拡大フィット表示されます。
アプリケーション画面は、直感的に操作できるように3つの主要エリアと上部ヘッダータブで構成されています:
基礎: 基礎スラブ・基礎梁の配置および構造解析モード1階 作図 / 2階 作図: 柱・耐力壁・開口・床面積の作図モード1階 屋根 / 2階 屋根: 屋根伏図(屋根面・外壁線)作図モード3Dプレビュー: 軸組・建物の立体3Dグラフィック表示
| ボタン名称 | 機能および詳細説明 |
|---|---|
| 📑 計算書を一括出力 (PDF) 有料機能 |
確認申請提出用の正式な構造計算書(壁量計算書・4分割バランス表・N値計算書・床面積求積表・サマリー)を1冊のPDF帳票として一括出力します。 |
| 📊 耐力壁の軸力図 (立面) | 通り芯ごとの立面フレーム(軸力図)モーダルを起動します。※データが存在しない通り芯は ✖ (データなし) となって自動で無効化選択されます。 |
| 🧱 存在壁量 & 壁量検定 | 1F/2FのX・Y方向それぞれの必要壁量・存在壁量・充足率・判定結果(OK/NG)の一覧詳細モーダルを表示します。 |
| 🖼️ 見付面積 | 屋根伏図から立体自動算出された風圧力見附投影面積と見附求積表を表示します。 |
| 📐 直下率 | 1階と2階の柱直下率・壁直下率の適合率を表示します(※確認申請審査対象外)。 |
| 🧲 重心剛心 | 各階の建物の重心位置・剛心位置・偏心率の算出根拠を表示します(※確認申請審査対象外)。 |
| 📥 CSV保存 | 入力された壁データ・柱N値データをCSV形式でローカルへ保存・エクスポートします。 |
右パネルの操作モードは、以下の順番に上から順次操作を進めていくのが基本ワークフローとなります:
「🧱 壁の仕様」の「⚙️ 変更」ボタンから「任意仕様(カスタム面材・カスタム金物)」を登録できます。メーカー独自の構造用合板倍率や特殊ホールダウン金物を自由に追加して計算に使用可能です。
選択ツールでキャンバス上の柱をクリックすると、プロパティダイアログが開きます。※無料版でも計算結果(N値・採用金物)は表示されます。 有料版機能として、その柱の引抜N値の算出根拠・詳細計算式(隣接壁倍率差・低減係数B・階高補正K・押さえ込み荷重L)がリアルタイム完全表示されます。
「1階屋根」「2階屋根」タブを選択し、屋根ポリゴン(水上・水下・勾配)および外壁線を作図することで、立体形状から風圧力見附投影面積が完全自動計算されます(※カットライン FL + 1.35m)。
「基礎」タブで基礎構造解析を行います。スラブの亀甲分割線(負担幅 B、面積 A)から自動算定された荷重により、連続梁モデルに基づく高精度な軸力N図・曲げモーメントM図・せん断力Q図が表示されます。
通り芯に対して角度 θ(シータ) を持った斜め耐力壁の許容せん断耐力(および有効壁長・剛性)は、グレー本2025(図 2.4.1.1 / 式 2.4.1.3a・b)の規定に従い、X方向およびY方向に cos²θ および sin²θ を乗じて正しく分解計算されます:
Pa [kN] = 壁倍率 × Lθ × 1.96Pa,X = Pa × cos²θPa,Y = Pa × sin²θWeff,X = Lθ × α × cos²θ, Weff,Y = Lθ × α × sin²θ として計算されます。一方、斜め壁の両端に位置する柱の引抜金物(N値計算)においては、耐力を分解しない元の壁耐力(分解前の壁倍率 α)をそのまま用いて安全側に柱の引抜力を算出いたします。これにより、実際の地震時における局所的な金物引き抜きに対して絶対的な安全性を担保しています。